ミスターメロディ → unforgetable

dalichoko


Word Press

一昨日の高松宮記念が中京競馬場で開催され、福永祐一騎手が乗る3番人気のミスターメロディという4歳馬が勝った。調教師は藤原英昭師。
ミスターメロディの父は、昨年のアメリカ三冠馬に輝いたジャスティファイの父でもあるスキャットダディ。ノーザンダンサー系ストームキャット系の血をひく典型的なアメリカ血統で、日本にはあまり馴染みがない。

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それはともかく、、、

ミスターメロディと聞くと、我々世代はナタリー・コールを連想する。アメリカの女性シンガーである彼女が1975年頃にヒットを飛ばした曲。彼女は日本にも来日していて、ラジオなどでこの曲がよく流れていたことを思い出す。彼女は若くしてスターになるが、紆余曲折があって挫折から復活したのが1990年代で、その時にすでに亡くなった父であり偉大なシンガー、ナット・キング・コールとオーバーダブによる共演をしていて、ここで披露されたのが「unforgetable」だ。これはユーチューブでも見ることができる。


これがまたとてつもなく素晴らしい共演なのだ。「unforgetable」はナット・キング・コールの代名詞とも言えるヒット曲だ。

この忘れられないと綴られる愛の言葉を、天国から娘とともに乗り移るかのようにデュエットするシーンに我々は涙するのだが、この”忘れる”という言葉の意味は重い。娘がまだ幼い頃、45歳の若さで亡くなったナット・キング・コール。きっとナタリーはあまり本当の父親を覚えていないだろう。まだ人種差別が厳しい時代。『グリーンブック』でも示されたあの時代。その想像の中で忘れ得ぬ名曲を父娘がデュエットする。

この曲が偉大だと思ったのは。ピクサーの『ファインディング・ドリー』のエンディングに使われていたからだ。主人公のドリーが自分の記憶を取り戻す旅。短期記憶しか残らないドリーの挑戦は、若年層ではなくむしろ老いのテーマでもある。

ナタリーとナット・キングの父娘はお互いが記憶の限りで共演できた。

しかし目の前にいる身内が誰であるかもわからなくなる日が訪れるとき、この「unfogetable」が重なるだろうか。

ミスターメロディからアンフォゲッタブルへ飛躍した。

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