マイナス金利の次はなんだ？

少し前に経団連の会長が「終身雇用を守れない」と発言したことを受け、この度の決算発表にからめてトヨタ自動車の社長も同じような発言をされたようだ。

ちなみにトヨタの役員賞与は平均２億円だと聞くが、これは世界標準をだいぶ下回ってこの額だ。トヨタには外国人の役員もいるため、世界に合わせた額に近づけている可能性が高い。

要するに日本企業の経営者の報酬は安いのだ。そのおかげて成り立っている、という側面も見逃せない。

はて？こうした企業側の発言を受けてアベノミクスは相変わらずバカだから「７０歳まで雇用を守れ」だのなんだの言っているのだが、その前にやるべきことがあるのではないか？このアベノミクスのバカげた発言は衆参同日選挙を発表したようなものだ。どうせ高齢者しか投票しないんだから若い方より年長者向けのメッセージとして印象付ける。相変わらずアベノミクスの選挙戦略は見事だ。その先には憲法改正、さらに戦争が待っている。沖縄県が絶叫したって止まらない。

しかしおかげで日本はどんどん悪くなる。どんどん悪くなる。

ことはこのメッセージを聞いた日銀がどうするかだ。つい先ごろ「２％どころじゃない」と発言し、日本がすでにマイナス成長に入っていることを断言した矢先のアベノミクス発言に対し、黒田総裁はどのような反応をするおつもりか。マイナス金利で沈没した日本丸を救うこれ以上の手段が果たしてあるのだろうか。マイナス金利で流動性が低下していることにも触れず、企業側や労働者にプレッシャーをかけ続ける姿勢はいかがかと思う。

マイナス金利の次の一手はなんだ？

と問いたい。そろそろ痛みを然るべく示すべきではないか。口当たりのよい話だけでは長続きしない。どうするニツポン！

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