迫りくる依存症経済

自分もあらゆる依存症を経験してきたつもりだ。
アルコール、たばこ、ギャンブル、そしてゲームだ。
ゲーム依存について、少し前にNHKの「マイあさ」で紹介されたコーナーがある。これはとても参考になる。

これは政治の問題ではなく経済の問題だ。
こうした依存症の上に、それを売る側(サプライサイド)がある。まさしくサプライサイドエコノミクス。我々の立場とは違う、新自由主義経済であり小さな政府。これによりどんどん依存症的な消費が拡大し、大企業が膨張していゆく。

そんな中。任天堂は少し立ち止まっているようにも見える。かねてからのライバルであるソニーは小さな政府。任天堂はソフトを厳選する大きな政府という立場で成長してきた。アップルとアンドロイドの比較にも似ている。

そうなのだ。経済も常に二律状態でせめぎあうのだ。

逆転の発想として、依存症を制限するならいっそのこと解禁する、という手もある。禁酒法が解禁されたときのようなイメージでいうと、アメリカ合衆国で大麻が解禁されている州は拡大している。禁止して取り締まるぐらいなら解禁してしまえ、という発想の転換で、これらによりメキシコから密輸されていた大麻を州内で製造販売できることになり、税制も潤ったと聞く。日本もモルヒネ経済に陥っているので、発送の転換が求められる。

個人的には車の運転もやめてしまえ、と言いたい。クルマ依存もいずれ犯罪者となることを想像すべきだ。

映画でもこの依存症については直接間接を問わず多くの表現者が取り扱ってきた。依存症というキーワードで1年を振り返ると、『ベン・イズ・バック』、『ドント・ウォーリー』、『運び屋』、『チューリップ・フィーバー』(エスカレーション効果)、広い意味で泥棒依存の『オーシャンズ8』、『万引き家族』などなどきりがない。依存症が様々な経済を成立させている。

最後に、依存症から脱出したいなら、「捨てる」に限る。容赦なく「捨てる」。これは勇気がいる。ゴミ屋敷と依存症は同一である。捨てないと得られるものはない。健康を害する行為と時間を捨てれば素晴らしい未来があるのだ、ということを想像するべきだ。「甘えの構造」でも解説できることかもしれない。ちなみに「捨てる」ためには犠牲も必要である。











http://chokobostallions.livedoor.blog/?ref=head_btn_home&id=7718385
以下、樋口進先生(国立病院機構久里浜医療センター院長)の解説(抜粋)

楽しいことや気持ちいい事を体感すると頭の中では快楽物質が分泌され、しばらく幸せな状態が続きます。しかし同じ刺激を何度か経験しているうちに、それが当たり前になって「もっと!ずっと!」と、より強く長い快感を求めてのめり込んでゆき日常生活や健康に支障をきたすようになるのが依存症で、こうなると治療をしないと生活が破綻してしまいます。

ゲーム好きと依存症の違い(ネット依存の9割がゲーム依存)


WHOではゲームに対してゲーム障害を新たな依存症に認定しようとしています。ゲームを中心に生活を送るようになると、

•毎日夕方から朝方までゲームをする
•ゲームを取り上げたら暴力をふるう
•本人が努力してもやめられない


という症状が見られます。
ゲーム依存症のまま放置すれば状況はどんどん悪くなり

•家庭崩壊
•遅刻や欠席、退学
•栄養不良
•運動不足による体力低下、骨密度の低下
•睡眠障害
•うつ病


など身体的な症状にまで発展してゆきます。韓国では86時間連続でゲームをしてエコノミークラス症候群で死亡する例があったり、本でも、ほとんど食事を摂らずに120時間ゲームをしていた人もいます。2012年から2013年に行った全国調査では

•中高生の52万人がネット依存症の疑い
•成人の420万人にネット依存傾向がある


と推計しています。

ゲーム依存症になる人は

•自分のアイデンティティが持てない
•対人関係が苦手
•現実の生活で自分の居場所がない


などの要素があり、いじめなどがきっかけで学校に行けなくなると現実逃避先としてゲームはとても魅力的なものになります。さらに家族がゲームを容認するようになると、より深みにはまってゆきます。 中学2年生2000人に行った調査でゲーム依存症になりやすい人は

•ゲームの時間が長い
•周囲がゲームを肯定している
•男の子である
•父子、母子家庭である
•友人が少ない
•衝動性が高い(感情がコントロールできない)


などがあります。
ゲーム依存症を抜け出すには、本人の意志と行動がとても大切で、依存症の人はゲームをやりたいという欲求とゲームに対する罪悪感がせめぎあい今のままではいけない という思いを持っていますので、その思いを大きくしてゆくことが必用です。

またゲーム依存症になった背景に目を向けると

•勉強についていけない
•いじめに遭った
•友人関係がうまくいかない


など、それらの状況を良くしてゆく方法も考えてゆきます。さらにゲームのアカウントを削除する のはとても有効で、依存症の人はゲームで身動きが取れず何とかしたいと常々思っている事も多く、身近な人から背中を押されると、アカウントの削除がスムーズに行く場合もあります。

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