新帝国主義 佐伯啓思先生

今朝も寒い。週末も寒そうだ。

佐伯啓思先生の短いインタビューが少し前の日経で紹介された。うんちくがある深い内容だが、このブログで詳しく書くのはやめよう。

1、今日の資本主義の問題
「約30年前に世界中が自由経済体制に変わった時、グローバル市場で利潤機会が広がり世界経済の底上げが期待された。だが成長率は傾向的に下がり、日本はここ15年成長できていない。するとただのパイの奪い合いになり、今の米中を筆頭に国家単位の競争が激しくなる。これは自由貿易体制というより新帝国主義の状況だ」

2、世界経済が当初の期待ほど成長できていない原因
「米型経済学が世界で支配的になりすぎ、その国の経済システムにあった成長を模索できなくなったからだ。かつては周辺にケインズ派やマルクス派など多様な経済学があったのに、80年代からは市場競争主義の米国で台頭した新古典派だけが『経済学』となった。」

”2045年を占う”とか”逆境の資本主義”などの特集はとても刺激的である。
佐伯啓思先生のコメントと合わせて考えると、より面白い。
あるいは佐伯啓思先生の著書と接する機会としてもよい。
(=^・^=)




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