【芥川賞】背高泡立草 古川真人


久しぶりに芥川賞作品を拝読した。

セイタカアワダチソウ

まずタイトルに舌を巻く。
これが文学なのだ、と認識させる。
ある島を舞台に、雑草が生茂る家の草刈りをするシーンに、家族構成が示され、この場所の違う時代が交差する。いわば草刈りしている家族の祖先の物語と現代を重ねわせる。
方言を丁寧に使い周囲の情景を描いてゆく展開は、極めて読み進めるのが難しい。
(=^ェ^=)


ブログランキング・にほんブログ村へ





無題.jpg
7A71C149-B1BE-4E00-9E22-3BEBC8F27E3F.jpg595EA5F6-B733-4427-B6A0-F0FD6D061534.jpg
過去の芥川賞作品で読んだことがあるのは、


第130回(2003年下半期) - 金原ひとみ「蛇にピアス」、綿矢りさ「蹴りたい背中」(最年少受賞)
第134回(2005年下半期) - 絲山秋子「沖で待つ」
第139回(2008年上半期) - 楊逸「時が滲む朝」
第140回(2008年下半期) - 津村記久子「ポトスライムの舟」
第141回(2009年上半期) - 磯崎憲一郎「終の住処」
第143回(2010年上半期) - 赤染晶子「乙女の密告」
第144回(2010年下半期) - 朝吹真理子「きことわ」、西村賢太「苦役列車」
第146回(2011年下半期)- 円城塔「道化師の蝶」、田中慎弥「共喰い」
第147回(2012年上半期)- 鹿島田真希「冥土めぐり」
第148回(2012年下半期)- 黒田夏子「abさんご」
第149回(2013年上半期)- 藤野可織「爪と目」
第150回(2013年下半期)- 小山田浩子「穴」
第151回(2014年上半期)- 柴崎友香「春の庭」
第153回(2015年上半期)- 羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」、又吉直樹「火花」
第155回(2016年上半期)- 村田沙耶香「コンビニ人間」

この記事へのコメント