微笑みの首飾り 美輪明宏著 竹書房
こういう混乱した時代に何をすべきか?ということをやんわりと教えてくれる本。
1989年4月に書かれてから25回も増刷された本のようだ。
美輪明宏さんの講演録を本にしたものらしい。
美輪さんの存在感に裏打ちされた内容である。かなり宗教に関する話題が多いので、抵抗感を感じる方も多いだろう。
時々出てくる”戦争”の話題に現代性(普遍性)を感じる。
戦時中横暴だった憲兵が戦後進駐軍に遊郭で女をあてがう姿や、前日まで使っていた教科書を墨で黒く塗りつぶすなど、価値観が一瞬にして変化していゆく状況を見て、何も信じられなくなった美輪さんは「常識なんてクソくらえだ。」と思ったという。
政治とメディアが崩壊した今、あらためてこの美輪さんの言葉の意味を深く吟味する。
とてもいい本であった。
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