コロンバス
久しぶりにシアターフォーラムで映画鑑賞。
いつ以来であろうか。
我が家から1時間と少し。青山通りを懐かしく歩き、スタバの角を曲がると同じ場所にあった。ミニシアター系は今回のコロナで相当な打撃があったことだろう。客席もソーシャルディスタンスを維持して座るよう求められる。
映画はとにかく素晴らしかった。感動した。
この感動は、我々世代がギリギリなのではないか。スピード感のある映像やカメラワークに慣れている若い方にこの映画の良さが伝わるのだろうか。モダニズム建築は確かにこの『コロンバス』の背景ではあるが、物語の中心ではない。親子の葛藤や軋轢などが静かに淡々と描かれているもので、モダニズムという背景と現代性がうまく混ざり合っている映画なのだ。しかも、語り口が松竹大船時代の小津安二郎を彷彿とさせる構図となっているため、画面以上に奥行きを感じさせる作りになっているのである。
コゴナダという韓国系アメリカ人監督は、よく映画を研究し、よく知っている。
過去の映画のどこかで見たシーンをうまく物語の中に違和感なく乗せあげる手法は見事というほかない。
素晴らしい映画であった。
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