もののけ姫
これもまた劇場で初めて見る映画。『もののけ姫』
ブロトピ:映画ブログ更新
1997年、23年前。空前の大ヒットとなったこの映画を劇場で見なかった。当時35歳で子供も小さくてなかなか映画館にも行けなかった。
ハリウッドでは『タイタニック』が大ヒット。
映画館の大画面でこの映画の始まりから丁寧に鑑賞して思ったことは、『風の谷のナウシカ』のリベンジであるということ。前日鑑賞したあの映画が未来だとすると、この映画は太古の時代の話。昔と未来を照らして同じ題材を描いているということだ。ナウシカをアシタカと置き換える。クシャナはエボシ御前。巨神兵はデイダラボッチだ。トルメキアのクロトワといういかにもサラリーマンのような下士官はこちらの映画ではジコ坊か。いかにも俗世間を代表するような欲の塊で無責任な人物。
昨年行った屋久島のことを思い出す。あそこにコダマがいたのかもしれない。
などと思うと、この映画が公開されてから自分の経験も変わり、感じ方がまるで変わったような気がする。たとえば河瀬直美監督の『あん』や『パピオン』で扱われたハンセン病。この映画を過去に何度も見て、それほど気にしていなかった石火矢衆。エボシ御前は障害のある彼らの雇用を守っているのである。そしてタタラ場の元気な女性衆。それはジェンダーを感じさせるものだ。偏見や差別などがこの映画の軸として動いてゆくことを再認識した。
愚かな人間
これが宮崎作品のテーマだ。
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