柴又を歩く
体重は少し減った。ライオンズもなんとかサヨナラ勝ちで連敗を止めた。
7月初旬にもここへ来た。孫を連れて三ノ輪橋から路面電車で移動したのだ。柴又駅を降りると寅さんとさくらさんの銅像があって、もうその瞬間からうるうる涙が溢れてくる。この街に住んだこともないのに郷愁を感じさせるのは、恐らく寅次郎のせいだろう。コロナの影響で人は少ない。もしここに今足りないものがあるとしたら、大勢の観光客だろう。”Go To 柴又”というキャッチフレーズもどこか寂しい。
帝釈天を正面にして右の方へ出ると柴又公園がある。長い階段(といっても金刀比羅宮ほどではないが)を登ると江戸川を見下ろすことができる。そこから堤防を超えてゆくと、広い川沿いの公園が延々と広がり”矢切の渡し”も近くにあるようだ。
この風景のどこかに寅次郎や源さんがいて、満男が走ってくる風景が重なり合う。昔はこの土手で草野球をやっていたが、今は少年たちがサッカーを教わっている。
少しずつ時代は変わるがこのあたりの景色はほとんど変わりがない。
草原にポツリと立つ木には何か救いのようなものを感じさせる。まるでタルコフスキーの『サクリファイス』。コロナで失われた命を静かに見守るような。
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