The UKIYO-E 2020 東京都美術館
☆
かつて暇があると時々寄っていた上野公園。美術館や博物館が立ち並びイベントも多い。しかしさすがに今は閑散としている。動物園も時間指定入場らしい。
たまたまダーリンが浮世絵の展示を見たいと言い出すので、チケットを予約しようとしたら、昼過ぎからの時間指定しか取れず。仕方なく朝一番で映画を見てから大江戸線で移動。
日本画や浮世絵など専門外だが、東京都美術館の展示なだけにコロナ下とはいえ入場者は多い。地下1階から2階までの3フロアに日本に現存する貴重な浮世絵が集められた。菱川師宣が祖といわれる浮世絵の歴史を時代ごとに構成する見事な展示。これほどまでに充実した浮世絵をまともに鑑賞した記憶はない。後半は写楽や歌麿、北斎や広重など、本物の浮世絵が並ぶ。浮世絵はもう日本だけのものではない。ジャポニズムという文化を生み出し印象派へも影響するほど世界的に価値ある芸術だ。これほど高い価値がありながら日本でこれほどの規模の浮世絵をまとめて見る機会はまずない。未来への価値をつなぐ素晴らしい展示である。
残念ながそれぞれの作品があまりにも緻密で繊細であるがゆえに、近くでじっくり鑑賞することが困難な作品があることも覚悟するしかない。
写楽の実物には特に圧倒された。
(=^・^=)
★
★
この記事へのコメント