破局 遠野遙著(第136回芥川賞)
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いやあ、面白かった。実に面白かった。
実にユニークな主人公はラガーマンで大学四年生。公務員試験を控え、勉強にもラグビーにも充実している。
エリートであることがこのドラマを面白くしている。几帳面でストイックでありながら、どこか愛嬌があって女子にももてる。
物語の全体の多くがセックスについての話しなのだが、その表現もまたユニーク。陰毛と別れを告げるまでの表現は奇異に感じるが、どこか笑ってしまう。
タイトルが”破局”というからには、当然男女の恋愛ばなしなのだが、そう単純ではない。このストイックで自信満々のラガーマンが、少し世間とズレていることで、何かが狂ってゆく。別れたはずの女性の再会して、彼女が延々と脈絡のない話しをするシーンも不思議だ。
とてもユニークで新しい世界。受賞された作者のこれからの活躍を大いに期待したい。
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かつて『文学の衰退』という記事を書いていた。たいした内容ではない。
しかし衰退かどうかは後の時代が判断するものだろう。
少なくとも今現在が衰退しているかどうかはよくわからない。
(=^・^=)
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