呼吸をすれば、毒が入る 横浜トリエンナーレ②
3階にエレベーターで上がって見る一連の作品に加えて、2階の中央にある作品を中心に”性”に関する過激な表現の作品が衝突しあう。トイレの中なでなぐり書きされたペインティングは胸に突き刺さる。しかしどこか開き直りというかおかしさも感じさせる。
エビをモチーフにした作品などはあきれるほど笑う。
呼吸をすれば、毒が入る
という現実を受け入れ、違う種との共存を”性”に置き換えて表現する作品も過激だ。ジャングルのような森林の中で恍惚に悶える男は人と自然とのセックスを表現している。受け入れざるを得ない現実を突きつけ、毒でもなんでも生きてゆく上で受け入れるしかないものを想像させるのである。性表現と”毒”というメッセージは現実を言うのかもしれない。
あまり下準備せずに挑んだトリエンナーレだが、各地のトリエンナーレにはまさに”挑む”という姿勢が求められる。そこにはただ作品が存在するのではなく、そこから何を汲み取るのか(学ぶのか?)という提示への挑戦だ。そして横浜トリエンナーレが年々縮小傾向にあり、かつて磯崎新氏がトリエンナーレを途中で辞退した歴史などを知ると、やはり現実と理想との隔たりもまた芸術の背負う十字架のようなものなのかもしれないと思わせる。
You Tubeで茂木健一郎さんが絶賛していた”コラクリット・アルナーノンチャイ”というタイのアーチスト作品を見過ごしたのは残念だ。もう少し事前に学習して挑むべきであった。
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この記事へのコメント
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