ピーター・ドイグ展 国立近代美術館
だいぶ時間が過ぎてしまったのだが、10月の初旬に終わり間近のピーター・ドイグ展を見に行った。
大手町から皇居のお濠沿いに竹橋まで歩き、午前10時の入場に合わせて買ったチケットを持って並ぶ。チケットは1700円。
昨今の現代美術を肯定しつつ、あくまでも油絵の二次元性にこだわるいわゆる画家である。不思議なことに画家は昨今極めて少ない。しかもかなりスケールの大きな絵画を連作するパワーにはエネルギーを感じる。
一連の作品をじっくり堪能して、最後の映画ポスターサイズの作品が並ぶ通りは圧巻だ。しかも日本に馴染みのある作品も多く、小津安二郎をイメージした作品から『東京物語』や黒澤明の『羅生門』、あるいは北野武の『HANA-BI』などを即興でオリジナルポスターにしたようだ。
週単位で映画上映を行い、映画鑑賞後、集った人々と語ったり歌ったりする風景を想像すると羨ましく憧れる。
人が集うことにクサビを打ち込むコロナとの共存もしかるに、芸術の古典的な在り方も映画も、集う人によって経済が成り立っていることを認識する。
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