朝が来る 河瀨直美

エンドロールが終わるまで離席してはいけない。そういう映画だ。『朝が来る



夫婦関係、親子関係、子供という奇跡。
自分の過去と照らしても恥ずかしくなるような映画だ。ある意味映画は常に正統的で自分の人生と対比的だ。

この映画(ドラマ)をひとことで語り尽くすことなど不可能だが、鑑賞したあとエンドロールの最後の最後で”あの声”を聞いてもう立ち上がることができなかった。

映画館の中も嗚咽する音がしくしくと響き、それもまた自分の琴線に触れる。映画が大勢の方とともに鑑賞するべきアートであることをこの日も実感する。

すべてが素晴らしくてこれという抽象化をするのが難しいが、まるで樹木希林さんが乗り移ったかのような浅田美代子さんの好演が光る。
テレビアイドルだった彼女を遠くから見てきて、彼女の最高の仕事を目の当たりにしたといえる。
素晴らしかった。

あ、利重剛さんとかベテランの皆さんもめちゃくちゃ素晴らしかった。
(=^・^=)



この記事へのコメント